先日、電磁波過敏症をお持ちのお客様から体調不良の原因が電磁波かもしれないとの依頼を受けて、マンション1Fの電磁波調査をしました。
すると、磁場の数値にかなり高い値がでました。
どうも外部からきているようで、外に出て原因を調べてみると、道路の真ん中に異常な磁場の値の場所を見つけてしまいました。
30~40ミリG(ガウス)=3~4μT(マイクロテスラ)です。
(※ミリガウスは電磁波の単位)
変電所の敷地境界線、地上から1m部分の数値が~4μTマイクロテスラなので、これと同じ値です。私も今まで調査していますが、こんな高い数値が出たのは初めてです。
なので、電力会社に電話をして状況を伝え、後日、本格調査をしてもらいました。
電力会社の調査結果、42ミリガウス、4.2マイクロテスラでした。
調査にきた電力会社の方も、こんな顕著な値は10数年みていないとの事。
ただ、電力会社社員としては危険とは言いにくいようで、「WHOの国際的な基準、200マイクロテスラ以下だから大丈夫」との事でした。
しかし、私が本当に大丈夫なんですかと聞くと、「個人的にはこれが大変である事は重々わかる」とおっしゃっていました。
今まで同じように電磁波過敏症で苦しんでいる方に会ってこられたため、その大変さが分かられるようでした。
このような場合、電力会社の解答はいつも決まっているのでしょう。
「200マイクロテスラ以下だから大丈夫。」
しかし、実際にこんな数値は役に立ちません。
0.3ミリガウスでも影響のある人は実際にいますから。
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<参考1>
WHO(世界保健機関)への研究協力の一環として、国立環境研究所、国立がんセンター、小児がん医療機関などで構成するプロジェクトチームが1999年から実施し、小児白血病・小児脳腫瘍を対象に、高圧送電線・配電線・変圧器や電化製品等から発生する電磁波(磁場)と発症率の関連を調査し、 「生活環境中電磁界による小児の健康リスク評価に関する研究」と題する調査報告書をまとめ、2003年6月6日に文部科学省のHPで公開され、その全容が明らかになりました。
「その結果、0.4μT(4ミリガウス)で小児白血病のうち急性白血病が4.73倍、急性白血病と骨髄性白血病が6歳未満で3.35倍、8歳未満で7.25倍、10歳未満で4.32倍となりました。更に脳腫瘍の発症については10.6倍もの衝撃的な数値が報告された。
<参考2>
WHO(世界保健機関)は、2007年に低周波電磁波の人体への影響に関する報告書を発表し、日本やアメリカの学者の、
“4ミリガウス以上の電磁波を長時間浴びている子供の小児白血病の発症リスクが2倍以上になる”との報告を否定できないとし、各国に何らかの対応を取るように勧告を出しました。
(ミリガウスは電磁波の単位)
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上をみると、4ミリガウスでもリスクがあるのに、
今回42ミリガウスです。約10倍。
今回残念だったのは、電力会社さんの対応があいまいだった事です。
聞いていてわかりますが、こちらを刺激しないようにしながら、問題が無かったかのようにもっていく。ある意味すばらしい会社の対応でした。
調査担当者の方は自分の部署の管轄ではないので、別の部署から連絡させると約束して別れました。その際も、「必ずしっかり内容を伝えて、何が原因かわかるようにしっかり対応します!」と言ってくれてました。
しかし、、、、。かかってきたのは3日後。それは別にいいのですが、次の担当の方は、まず「どのような内容ですか?」と初めて聞くような口ぶりで連絡いただきました。
また、着信履歴が残らないように非通知でかけてこられました。
少し違和感を感じましたが、それでも冷静に話しをし、少しわかったことがありました。
送電線が道路内(地下)に通っており、メンテナンスするためにマンホール横にスペースをつくる事があるそうでそこから漏れているのかもしれない、とのことでした。
なんとかこれを修繕してほしいと伝えましたが、200マイクロテスラ以下なので何も対応できませんの一点張りでした。
「困っている人がいるのに、何も対応してくれないんでしょうか?」と尋ねると、「そうです。仕方ありません。」との事でした。
残念です。
この場所のすぐ横は住宅街です。1m横はお家の壁、近隣の方の健康が心配です。
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